話題の入口
ジェイコム株の誤発注は、なぜ取り消せなかったのか
事件から20年余り。損害賠償訴訟の判決は2015年に確定し、事件後に作られた誤注文対策は、いまも使われています。
人の入力ミスが、なぜ約407億円の損失にまで広がったのか。証券会社、取引所、決済の仕組みを順にたどります。
登場人物とことば
- ジェイコム
- 事件当日に東証マザーズへ上場し、自社株が誤発注の対象になった人材サービス会社。誤発注した会社ではありません。現在のライクにつながり、ケーブルテレビのJ:COMとは別です。
- みずほ証券
- 顧客から受けた売り注文の値段と株数を逆に入力した証券会社。
- 東京証券取引所(東証)
- 株式市場を運営し、証券会社から注文を受ける売買システムを提供する取引所。
- 日本証券クリアリング機構
- 成立した売買について、株と代金の受け渡しを成立させる清算機関。
- 約定
- 株などの売買が成立すること。一度成立した売買は、決済まで行うのが原則。
- 値幅制限
- 株価が一日に動ける上限と下限。事件当時のジェイコム株は、初値から上下10万円だった。